御由緒

創建年代は不詳であるが、旧桜井谷村の地を領き坐す恵み深い神として親しまれています。伝記によると、仁明天皇の承和2年(835)に社殿の修繕をなし、延元3年(1338)兵火に罹り消失。その後、仮殿に神霊を奉斎し文明15年(1483)社殿を再建しました。

社殿は壮観を極めたが、永正6年(1509)に足利義稙に従来の社殿152石を半減させられ、世間が戦乱の世に移るにつれて荒廃に傾きました。

織田信長の伊丹城主荒木村重を討つ際、社殿消失したが、一時四方に離散した氏子が相謀り、天正6年(1578)、僅かに仮殿を造って、神霊を奉斎しました。後、安部摂津守の領地となりその陣屋は、境外地近くに設けられ、当社再建に着手し、慶安3年(1650)9月12日に遷座し奉り、現在に至っております。

御祭神

天照皇大神(あまてらすおおかみ)

天照皇大神は、国民の総氏神と呼ばれ、伊勢神宮・内宮の御祭神として奉られています。天照大御神は、太陽神、火の神、光の神として知られています。また、国家鎮護の神、統治の神でもあります。そこから、農業、誓約、事始め、法律、道徳の神として親しまれております。

天児屋根命(あめのこやねのみこと)

天児屋根命(春日大神)は、中臣氏の祖神です。家内安全、智恵、神事、文学、言葉の他、防衛、歌曲、芸能の神として親しまれています。

武甕槌大神(たけみかつちのおおかみ)

武甕槌大神は鹿島神宮で主祭神として奉られております。武道、力の神として知られております。